「ライヴにこそ真実がある」を合言葉に昨年より始まった「LIVESTAR's FES」。
そのライヴハウス版として、もっと身近にアーティスト、そしてライヴを感じてもらおうという企画が「LIVESTAR's CAMP」だ。
会場がライヴハウスだけに、より身近にバンドを感じることができるこのイベント。
今回は個性豊かな5バンドが吉祥寺プラネットKに集結した。
トップバッターはSPELUNKER。
1曲目の「張り裂けそう」が始まった途端、バンドの出す音に身体を揺らさずにはいられなかった。
ポップなメロディとコーラスワークは自然に観客を楽しい気持ちにさせてくれる。
彼ら自身、バンドで音を出すことを本当に楽しんでおり、それが聞き手に素直に伝わってくる。
甘酸っぱくて、どこかワクワクする気持ちにさせてくれる普段着のロックは、会場を暖かい空気で包んでいった。
⇒SPELUNKERの曲をフル試聴する〈全1曲〉
2番目に登場したジェントルズはヴォーカルの島子勇一のどこまでも澄んだ高音が印象的なバンドだ。
静かな水面に水滴が落ちるかのような張り詰めた緊張感と、どこか汚れた歌詞は、相互に作用し、それぞれがより研ぎ澄まされたものとなって伝わってくる。
また自我の中にのめり込むような演奏は鬼気迫るものがあり、一瞬たりとも目を離せないものだった。
⇒ジェントルズの曲をフル試聴する〈全5曲〉
今回唯一の3ピースのトリオ、claproof。
ヒメノアキラの声とピアノは一瞬にして会場の空気を彼女たちの色にガラリと変えてしまった。
どこか、ベン・フォールズ・ファイブやジェリーフィッシュを感じさせるヴィンテージな歪みのベースラインと、歌を上手にサポートするドラム。
そして痛いまでに心情を伝える彼女の歌声は、演奏が終わったあとも観客の心にしっかりとその足跡を残していったはずだ。
⇒claproofの曲をフル試聴する〈全5曲〉
ステージに浮かぶシルエットだけでカッコいいと思わされたQuarto。
フロントメンバーのルックスの良さも影響してか、本当に絵になる彼ら。
壮大なスケールの実験的な楽曲から、「スーパースター」のような会場が一緒に口ずさめるキャッチーなポップロックまで、幅広い音楽性と、ステージ狭しとアピールするアグレッシヴなステージングで、今回のイベントに華を添えてくれた。
⇒Quartoの曲をフル試聴する〈全2曲〉
トリに登場したJeepta。
彼らのステージから放たれるオーラは半端ではない。
それはもう周囲がどうとか、演奏のレベルがどうとかそういったことを飛び越えて、存在そのものに何かが乗り移ったような印象だ。
ひとつひとつのフレーズ、音色、そのどれもがとてつもない破壊力を持って、ぐいぐいと観客の心を津波のようにさらっていく。
今回披露された新曲「シナリオ」もバンドの好調さを感じさせる秀逸なものだった。
⇒Jeeptaの曲をフル試聴する〈全4曲〉
個性豊かな5つのバンドが集まった今回の「LIVESTAR's CAMP」。
お気に入りのバンド、初めて見るバンド、さまざまな音楽を“ライヴ”で体験できるこのイベント。
会場に集まった観客の心にライヴハウスの面白さは充分に伝わったことだろう。
●取材:西沢八月 ●撮影:東京神父
【セットリスト】
〈SPELUNKER〉 1.メトロポリス 2.天使のバラード 3.張り裂けそう 4.ダンシング男子 5.始発列車
〈ジェントルズ〉 1.ダイバー 2.風船ガール 3.アオムラサキ 4.アルビレオ 5.ダンスバトル 6.絆カンタービレ
〈claproof〉 1.喜びのポケット 2.会いに行くよ 3.エンドロール 4.バイバイサンキュー 5.goodday sunshine
〈Quarto〉 1.SE 2.フライングバス 3.My babe 4.スーパースター
〈Jeepta〉 1.LOOP 2.旅路 3.シナリオ 4.進化論 5.リコール

