ONPOO.netがライヴハウスと共同で行なうマンスリーライヴイベント「LIVESTAR's CAMP」。
その第2回目が吉祥寺プラネットKにて開催された。
トップバッターはheadphone seminar。
彼らは、何か客席にアピールするでもなく、ごくごく自然に、だが、どこか“タダものじゃない”空気を身に纏いながら姿を現わした。
彼らのステージは徹底的に内省的だ。
瀧下の神経質そうですらある繊細なヴォーカルがその印象をさらに強くする。
2曲目「syndrome」では瀧下の美しいファルセットが会場の空気をやさしく震わせた。
かと思えば、高崎がベースのボディを荒々しく叩き、弦をかきむしるような激しさを見せる。
湧き上がる感情をひたすら音に込めて吐き出すその姿は内省的だが、とてもストイックで、見ている者の気持ちを昂ぶらせた。
⇒headphone seminarの曲をフル試聴する〈全4曲〉
2番目に登場したのは、スリムでロッカー然とした佇まいの斉藤俊介(vo)を擁するSIBERIA。
まさに“吠える”といった感じのエモーショナルなヴォーカルは、圧倒的な存在感を放っている。
高橋徹也(g)、小林史和(b)、斉藤 茂(ds)の楽器隊も、一瞬たりとも気を抜かず、全力で応戦する。
MCでは、いまいち反応の薄い客席に向かって斉藤が噛みつき、始めは引き気味だった観客も、いつしか彼らの全力のエモーショナルロックに引き込まれていった。
⇒SIBERIAの曲をフル試聴する〈全4曲〉
黒いスーツに身を包み、ステージど頭に、ドラムに向かってキメのポーズをして現われたのはジルバ。
彼らのステージはいつ見ても気迫に満ちていて、ライヴ1本1本に懸ける意気込みの強さを感じさせる。
逸見(vo,g)の客席を睨み付けながら歌う独特のスタイル、そして、4人それぞれの音の主張の強さは、じつに隙のないもの。
生ぬるいロックは許さないとばかりの鬼気あふれるステージ、未見の方はぜひ体感してみほしい。
⇒ジルバの曲をフル試聴する〈全7曲〉
勢いあふれるステージを見せたのは、Memento Sonus。
フロント4人がほぼ横一線に並び、それだけでも迫力なのに、激しく動く! 動く!
ワイルドでスピード感あふれるステージングと、千葉の存在感のある歌声が彼らの特徴といえるだろう。
昔の歌謡曲路線の「東京ジェンヌ」が特に印象に残った。
⇒Memento Sonusの曲をフル試聴する〈全5曲〉
トリに登場したのはセンチグラム。
久しぶりに見た彼らのステージだったが、表現力が増していたように感じた。
無駄のない美しいフォームでダイナミックなサウンドを叩き出す丹 大博(ds)。
センチグラムのステージにロック色を加える橋川 潤(b)。
松野 龍一(vo,g)は強弱のニュアンスを付け、感情をそのまま歌にぶつけていく。
そして、この日が最後のステージとなったのは、サポートギタリストの須江篤史。
特に「名無しの唄」は、須江のフレーズをはじめ、じつにセンスの良いアレンジで、情緒たっぷりに聴かせてくれた。
⇒センチグラムの曲をフル試聴する〈全3曲〉
●取材:田上知枝(ONPOO.net) ●撮影:東京神父

