マンスリーイベント「LIVESTAR’s CAMP」。
今回はクリスマスムード全開の渋谷で、「SHIBUYA DESEO 9th Anniversary LIVESTAR’s CAMP vol.5」として開催された。
トップバッターは、メロディラインが綺麗で、懐かしさ漂う楽曲を聴かせる、下北沢・吉祥寺を中心に活動中のジェントルズ。
どこか切ない歌声の島子勇一(vo,g)、その楽曲を色付けるシーケンス的フレーズを奏でる星 直旗(g)、そして佐古 聖(b)と亀田佳卓(ds)による呼吸のあったリズム隊という4人組だ。
3曲目に演奏した「47℃」という楽曲が素晴らしかった。
ジェントルズのこれからを示しているような楽曲に思えた。
ラストの曲「絆カンタービレ」は今年3回ジェントルズを見た中で、ベストテイクだったと思う。
⇒ジェントルズの曲をフル試聴する〈全5曲〉
2番手は、羽化。
どうやらライヴをやるのは久しぶりのようだったが、歌うことの楽しさを体全体で表現する純の説得力のある歌声に、ただただ納得させられた。
さらに、ポップなメロディにハードなギターで味付けするRandee(g)、シンバルの位置が特徴的だったサポートドラマー&サポートベーシストのプレイが光っていた。
次のライヴは3ヵ月先とのことだが、純の歌声をぜひまた聴きたいと思った。
次に出演したのは、本日唯一の3ピースバンド、INSHORT。
2007年はこの日を含め約90本のライヴをやってきた彼らは、優しい気持ちにさせてくれる楽曲、スレートな歌詞、そして、なんといってもコーラスワークが素晴らしい。
3曲目「愛の唄」で、にっぱん(ds)はドラムを叩かずにステージ中央スタンドマイクの前に、和田竜二(b)も楽器を持たずにマイクの前にスタンバって、宇津木 淳(vo,g)が弾くアコースティックギターと声のみでの、アカペラヴァージョンで聴かせてくれた。
3人ともサンタの帽子を被り、会場をクリスマスと愛で包んでくれた。
そのパフォーマンスは圧巻!
コーラスグループに負けないぐらいのクオリティーだった。
そしてラスト曲「smile」で、会場全体を笑顔いっぱいにした。
⇒INSHORTの曲をフル試聴する〈全10曲〉
4番手は、I-lulu。
水島歌菜(vo)と片山義美(g)のふたりで活動しているのだが、今回はサポートにバックバンドを迎えてのライヴだった。
優しさとパワフルさを併せ持つ、という表現をよく聞くが、水島歌菜には間違いなくその言葉が該当する。
歌声だけではなく、体全体で歌い、観客に何かを伝えようとするその姿には、共感せざるを得なかった。
片山義美のギターからは、楽曲によって表情豊かな色を使い分け、技術の高さはもちろん、アーティストとしてのポテンシャルの高さを感じることができた。
ストリートライヴのふたりはどうなのだろう。
さらにアーティスト=表現者としての魅力をダイレクトに感じてみたい。
ふたりには、今後ともぜひ注目していきたいと感じた。
ラストは、センチグラム。
渋谷DESEOは彼らのホーム。
「言葉じゃこの気持ちを伝えられない」という松野龍一(vo,g)の歌声は、いつもに比べ力が抜けていて、彼の声の良さをさらに強調させていた。
この日は、センチグラムの武器でもあるバラード系を一曲も演奏しなかったのも、彼らのライヴに対する自信にみえた。
サポートの丹羽智也(g)もセンチグラムに新しい風を吹かせていて、来年のさらなる前進の予感を感じさせてくれた。
ラストに演奏した「宛名のない詞」は、リズム隊の橋川潤(b)&丹マサヒロ(ds)が丁寧に松野の歌を支え、自身も顔で、気持ちで、歌っているようだった。
⇒センチグラムの曲をフル試聴する〈全3曲〉
●取材:永栄久徳
●撮影:小宮伸太郎

